ここで、我が祖父に相当するエビカぁニⅠ世と我が父に相当するエビカぁニⅡ世の著作に関する業績についてまとめてみたい。
我が祖父に相当するエビカぁニⅠ世が記した書物は、歴史的書の「ボボンガ星体系なるぞ」である。
「ボボンガ星体系なるぞ」は、宇宙船が開発される以前の書となり、アバルス星雲エカリーテ系団ヒーペロ星からはるか6億5000万km離れたアバルス星雲エカリーテ系団ボボンガ星の環境を想像し、そこでは、すでにエノックやエノックによるアカルー村の存在を予言していた(vol.17)。発刊当時は、行き過ぎた想像として一笑されていたものの、今では、我が父に相当するエビカぁニⅡ世を中心としたヒーペロ宇宙探索隊によって、それらが証明され、如何に優れた予見であったのかが伺われる。ちなみに、原本は、ペロリンチョ王国のペロリンチョ王国第一大図書館に所蔵されている。
我が父に相当するエビカぁニⅡ世が記した書物は、「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅠ・Ⅱ・Ⅲ」、「ボボンガ星生態系なるぞ」、「エノック進化系なるぞⅠ・Ⅱ・Ⅲ」である。その他にも膨大なメモ帳があるが、こちらはエビカぁニ家の所有で、今はそのメモ帳の一部を睡眠学習器を使って我がエビカぁニⅢ世が宇宙工学の勉強にも利用している。メモ帳以外の各書物の原本は、我が祖父に相当するエビカぁニⅠ世が記した歴史的書物の「ボボンガ星体系なるぞ」と同様に、ペロリンチョ王国のペロリンチョ王国第一大図書館に所蔵されている。
「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅠ・Ⅱ・Ⅲ」には、vol.33に示したように、Ⅰは主に望遠鏡の宇宙の観測による内容、Ⅱは宇宙服や宇宙船の開発に関する内容、Ⅲは試験的に宇宙へ飛行した内容が記されている。
「ボボンガ星生態系なるぞ」には、vol.10で示したボボンガ星の原核生物の誕生や、vol.12にあるボンガ星の最大火山であるドカラッチャ火山の噴火の様子、vol.13~vol.20までのモーケココッコ(別名:緑化トロット・ヌメヌーメ)、モーケココッコのの突然変異、それによるエノックの誕生までが主に記されている。
「エノック進化系なるぞⅠ・Ⅱ・Ⅲ」には、Ⅰは主にエノックの進化の段階と短時間交信の様子、Ⅱは第3段階エノックmarkⅡの詳しい生態、Ⅲは第3段階エノックmarkⅢとエノックの文明化の証であるエノクラータール (メタン移送システム)、およびvol.29に示したようにエノックとの長時間交信後の謎の図をもって途中で校了している。
ちなみに、我が父に相当するエビカぁニⅡ世を中心とするボボンガ星への宇宙探索隊は、三度実行され、一度目で「ボボンガ星生態系なるぞ」と「エノック進化系なるぞⅠ」を記し、二度目で「エノック進化系なるぞⅡ」を、三度目で「エノック進化系なるぞⅢ」を記している。
いずれも偉大な書物であるが、やはり我が父に相当するエビカぁニⅡ世が記した書物は、現在のペロリンチョ王国が国際宇宙学連合体で認められた礎となっている。
ちなみに我がエビカぁニⅢ世は、まだまとまった書物は発刊していない。しかし、いずれ我が父に相当するエビカぁニⅡ世の偉業を感じながら、ヒーペロ星の生態を追うべく、ヒーペロ星の偉大な創造主であるショッパぇエン様の力も借りながら、そのうちに、ヒーペロ星人の誕生について証したいと夢を描いている。ただし、ボボンガ星へも旅立たなければならない使命感も、エビカぁニ家に生まれた三代目の国王として感じている次第である。
エビカぁニⅢ世、ここに記す→