以前、通信データのvol.34にて、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の著作に関する業績をまとめた。その中でも、「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅠ」には、主に望遠鏡の宇宙の観測による内容が記され、ヒーペロ星とボボンガ星の間にある巨大なブラックホールと思われる図や、銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系地球と思われる図が掲載されていることは、通信データのvol.32とvol.36でお伝えした通りである。その他にも、いくつかの惑星が掲載されている。下図(*)にそれらを示す。
このように宇宙航行が本格的に実行できる前に、様々な惑星を観察した我が父に相当するエビカぁニⅡ世であるが、この書物の最後にはQ&Aがあり、数々のQにAしている。しかしながら、ひとつだけQのままのものがある。それが、
Q113:「他の惑星は球形が多いのに、なぜヒーペロ星は下の様な形なのでしょうか?」(通信データのvol.3参照)
である。Aとして、
A113:「理由ははっきりとは分かっていません。今後の宇宙探査で明らかにできるかもしれません。」
と記されている。このことから、宇宙探索前はこのQについていろいろ議論されていたようである。我がエビカぁニⅢ世が生まれる前のことであるために、その時の状況はよく分からないが、そのAを求めるべく、ペロリンチョ王国は大いに沸いていたらしい。ただし、今もってAが分からないままであり、我が父に相当するエビカぁニⅡ世がもはやこの世にいないとなると、Qのままで終わる可能性もある。しかし、主に試験的に宇宙へ飛行した内容が記されている「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅢ」の執筆時には、実はすでに分かっていたようである。「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅢ」には詳しく示してはいないものの、初探査後に、ペロリンチョ王国の元老で、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の同僚であるサザぇんほターテⅡ世にこう伝えている。
「初めての試験的な宇宙航行の際に、初期摂動(通信データのvol.38参照)の乱れがあり、ひやひやしたが、ヒーペロ星の形に救われた。」
である。何やら宇宙航行に関するヒントがあるようで、さらに詳しくサザぇんほターテⅡ世にその内容を伺ってみたが、
「亡きエビカぁニⅡ世殿のその後の話が難しすぎて、当時さっぱり分からなかった。エビカぁニⅢ世殿、すまぬ。」
ということに終わった。残念ではあるが、このAに答えるのも、我がエビカぁニⅢ世の使命であるかもしれない。
* : http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n172198より引用
エビカぁニⅢ世、ここに記す→