ペロリンチョ王国の元老で、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の同僚であるサザぇんほターテⅡ世に怒られるかと思った。通信データのvol.50でも記したが、
「
」
と言った後、少し表情が険しくなったような気がしたからである。しかし、サザぇんほターテⅡ世曰く、
「ショッパぇエン様を通じて、我らがヒーペロ星人は互いに交信している(通信データのvol.7参照)。もちろんエビカぁニⅢ世殿のお気持ちも、我がサザぇんほターテⅡ世はすでに理解しておる。」
とのことであった。さらに続けて、
「亡きエビカぁニⅡ世殿は、大胆かつ慎重であったが、ペロリンチョ王国を建国したエビカぁニⅢ世殿の祖父に相当するエビカぁニⅠ世殿は、大胆かつ無鉄砲なところもあった。エビカぁニⅢ世殿は、そのエビカぁニⅠ世殿の遺伝を受け継いだのであろう。エビカぁニⅠ世殿やエビカぁニⅡ世殿を礎に、新たなペロリンチョ王国を築くためにも、我がサザぇんほターテⅡ世は、エビカぁニⅢ世殿の今回の挑戦には大いに期待しておる。ペロリンチョ王国の国民もみな同じ気持ちであろう。」
とのことであった。
怒られるどころか、逆にほめられた。
「それでは、サザぇんほターテⅡ世に告ぐ。我がエビカぁニⅢ世は、これから亡き父に相当するエビカぁニⅡ世の宇宙船である、デアブタンク600ぇすいに搭乗し、エルビぃ48星に向かう所存であります。」
「エビカぁニⅢ世殿、お気をつけて、宇宙への旅を楽しんでください。」
デアブタンク600ぇすいのエンジンであるシャケナべぃべ(通信データのvol.45参照)も万全な状態である。
そして、デアブタンク600ぇすいに搭乗し、宇宙船内に満たされているショッパぇエン様への意識を集中しながら(通信データのvol.42参照)、ヒーペロ星を飛び出した。間違いなく、宇宙に向けてまっすぐ飛んでいるであろう。
gnuplotで
reset
set parametric
unset key
splot [t=0:6*pi] exp(t/(2*pi))*cos(t), exp(t/(2*pi))*sin(t), t
とデータ入力すると*、この時の飛行軌跡がグラフ化される。
「エビカぁニⅢ世殿。実に心配な飛行だなぁ。」と、サザぇんほターテⅡ世はつぶやいた。
* : http://fanblogs.jp/excelmathfunction/category_35/を参照
エビカぁニⅢ世、ここに記す→