サザぇんほターテⅡ世は、ハドゴンG星の表面にただならぬものを感じた。それだけではなく、エビカぁニⅢ世殿だけではなく、アンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿と、ヒーペロ星アッバッス王国のタコンイぃカⅢ世殿とともに、ハドゴンG星に探索に出かけることを、エビカぁニⅢ世殿から事前に聞いていたこともあったことから、いてもたってもいられなくなった(通信データのvol.112も参照)。
「大変なことになってしまった…。すぐに連絡せねば。」
サザぇんほターテⅡ世はワープ的通信技術を使って、アンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿のお母上にあたるリヒト・マーガレぁⅡ世殿と、ヒーペロ星アッバッス王国のタコンイぃカⅢ世殿のお父上にあたるタコンイぃカⅡ世殿に事情を含めて連絡した。
リヒト・マーガレぁⅡ世殿:「
…、ということはリヒト・マーガレぁⅢ世殿は…、もしかしてハドゴンG星にいるの…
タコンイぃカⅡ世殿:「
…、タコンイぃカⅢ世殿が…、ハドゴンG星に…
サザぇんほターテⅡ世:「そうなのです…。」
リヒト・マーガレぁⅡ世殿:「すぐさま、国際宇宙学連合体の連合長であるコン・パンチブルⅡ世に直接報告します。ちょうど今、アンプーノ・イゴ星に訪問してきてもらっていますので…。」
コン・パンチブルⅡ世は、アンプーノ・イゴ星から36億km離れたクポーロンゴ星に住むクーポロンゴ人である。しかし、たまたま国際宇宙学連合体の会議が先日からアンプーノ・イゴ星で開催されていたこともあって、アンプーノ・イゴ星を訪問していたらしい。そのことから、比較的アンプーノ・イゴ星にも近い、ハドゴンG星の意変に気づくのも早かったらしく、国際宇宙学連合体による解析もすぐさまそこで行われたらしい。
アンプーノ・イゴ星やクポーロンゴ星の位置関係は上図のようになる。以前に通信データのvol.105で示したアバルス星雲エカリーテ系団よりも、クポーロンゴ星はやや遠くに位置し、アバルス星エルバルト系団に属する。しかし、エルバルト系団はほとんどの惑星がすでに国際宇宙学連合体として古くから実績のある系団でもある。
この図では、ハドゴンG星の状況も示す。
リヒト・マーガレぁⅡ世殿がコン・パンチブルⅡ世に上記のことを伝えた。ちなみに、コン・パンチブルⅡ世の姿は下図である。
コン・パンチブルⅡ世:「
…、それは…、非常事態だ…。対策を立てねば…。」
すぐさま、コン・パンチブルⅡ世は対策本部を立てた。あとは、我がサザぇんほターテⅡ世にできることと言えば、情報を待つしかない。
「
」
サザぇんほターテⅡ世、ここに記す→