「リミっとさいぃーくるくるりん」のSCAN効果を得てから、デアブタンク600ぇすいの飛行に何ら問題はなくなった。完全に自分が意図する飛行パターンを手に入れることができたのである。さらに、通信データのvol.83にあるように高度な飛行技術である形状パターンまでこなせることとなり、デアブタンク600ぇすいでの2回目の宇宙飛行へのチャレンジは整ったと思える。そこで、前回のサザぇんほターテⅡ世殿への告知であった通信データのvol.50の時のように唐突ではなく、2回目の宇宙飛行へのチャレンジは綿密に告げることにした。そこで、一呼吸置いてから、サザぇんほターテⅡ世殿に以下のように伝えた。
「サザぇんほターテⅡ世殿に告ぐ。今回の飛行結果から、我がエビカぁニⅢ世はデアブタンク600ぇすいの操縦技術を完全に手に入れたと自負しております。そこで、デアブタンク600ぇすいで2回目の宇宙飛行にチャレンジしたいと考えています。目的地は前回と同様にゴージャスエルビぃの大浴場もとい、惑星のエルビぃ48星であります。むろんゴージャスエルビぃの予約はまだしておりません。サザぇんほターテⅡ世殿の許しを得てから、予約しようと思っております。サザぇんほターテⅡ世殿、どうか許可して頂けますでしょうか。」
サザぇんほターテⅡ世殿はにっこり笑いながら、
「エビカぁニⅢ世殿、成長なされましたな。我がサザぇんほターテⅡ世もほこりに思いますぞ。もちろん、デアブタンク600ぇすいで2回目の宇宙飛行についても許可します。惑星のエルビぃ48星の大ホテルの一つである、ゴージャスエルビぃへの予約は我がサザぇんほターテⅡ世が行っておきましょう。チェックインは明後日付けでよいかな。」
「御意。」と我がエビカぁニⅢ世。
告知の間中、前回と違ってサザぇんほターテⅡ世は、終始笑顔のままであった。
(よーし。風呂桶もできたことだし、デアブタンク600ぇすいも絶好調だし、あとは惑星のエルビぃ48星への航行の経路を確認するだけである。明日のゴージャスエルビぃの大浴場もとい、惑星のエルビぃ48星への旅が
)
エビカぁニⅢ世、ここに記す→