通信データのvol.83にある軌跡を見て、完全に理解できた。我が父に相当するエビカぁニⅡ世は自動操縦ではない自らの操縦に基づく宇宙船の、デアブタンク600ぇすい内のショッパぇエン様に対して、これもまた自ら考案した「リミっとさいぃーくるくるりん」という理論によって、完全にそのショッパぇエン様と一体となり、操縦に関して自らが意図する完璧な重力場のコントロールを手に入れていたのであろう。でないと、今回のあまりにも素晴らしい飛行軌跡に、奇跡的に驚かざるを得ない。我がエビカぁニⅢ世は、未だもって「リミっとさいぃーくるくるりん」の理論は全く理解できていない。しかし、明らかに、SCAN効果により何かが変わった。
「サザぇんほターテⅡ世殿に告ぐ。我が父に相当するエビカぁニⅡ世の偉大さが、今回をもって再認識できました。」
そう、サザぇんほターテⅡ世に告げると、サザぇんほターテⅡ世殿はこう言った。
「吾輩も、今回の飛行を見て、改めてそう感じました。しかし、その血をひくエビカぁニⅢ世の素晴らしい成長ぶりも垣間見られましたぞ。サザぇんほターテⅡ世は、今、この上ない幸せであります。」
サザぇんほターテⅡ世のこの言葉から、とても勇気をもらえた。
(よし、いつの日か、我が父に相当するエビカぁニⅡ世に負けることのない立派なペロリンチョ王国の三代目の国王に、そして、我が父に相当するエビカぁニⅡ世のごとく立派な宇宙工学者になってみせる。)
そう誓った。
エビカぁニⅢ世、ここに記す→