「我が父に相当するエビカぁニⅡ世が1200歳に相当する頃は…、ええっと…???」
分かりにくくなった。そこで、ペロリンチョ王国の元老で、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の同僚であるサザぇんほターテⅡ世に、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の簡単な暦について尋ねてみた。
「我らがヒーペロ星人の寿命は2000歳である。我がサザぇんほターテⅡ世が現在1800歳で、亡きエビカぁニⅡ世が存命ならば、我がサザぇんほターテⅡ世と同じ年齢となる。そのため、命あらば、今は1800歳と推定される。」
「エビカぁニⅡ世殿は、200歳でエビカぁニⅢ世殿の祖父に相当するエビカぁニⅠ世殿の学問体系を習得し、300歳頃から宇宙への旅のメモを記入していた。そして、700歳から1200歳までボボンガ星の探索に成功し、1200歳をもって急にボボンガ星の探索を中止したことは、通信データのvol.29に記されたことでも明らかだが、それについてはご周知かな?」
「そう、そう。そうだよね。」
「それから、200年後の1400歳から惑星間ワープ的通信、星間の航空法技術の開発に着手し、若くして1600歳で亡くなった。エビカぁニⅢ世殿は、現在300歳であることから、1500歳頃から亡きエビカぁニⅡ世との暦に重なりがあるのじゃ。」
「なるほど。よく理解できた。」
「ということは…、我が父に相当するエビカぁニⅡ世のメモ帳からアルバート・アインシュタイン博士のサインが見つかったのが、我が父に相当するエビカぁニⅡ世が1200歳の頃だったと言うことは、何かボボンガ星の探索と関係があるのかなぁ?」
このことについては、サザぇんほターテⅡ世も首をかしげた。
「何となく関係があるような、ないような…」
エビカぁニⅢ世、ここに記す→