デアブタンク600ぇすい内のショッパぇエン様に意識を集中させ、シャケナベぃべの推進機構による重力場のコントロールを操作すると、ヒーペロ星に到着することができた。
コントロールが効かなかった奇妙な宇宙空間に比べて、快適な飛行である。少しはデアブタンク600ぇすいにも馴れたのもあるのかもしれない。
ヒーペロ星に到着してから、まずサザぇんほターテⅡ世に今回の無謀な旅について謝った。
「やはりサザぇんほターテⅡ世殿の言う通りであった。もう少しデアブタンク600ぇすいの操縦に馴れてからでも、試験的な宇宙航行は遅くはなかったかもしれぬ。妙な宇宙空間を6時間も旅してしまった。」
「
6時間?
」
サザぇんほターテⅡ世は不思議な顔をした。
「エビカぁニⅢ世殿。6時間でなく、今日で国王がヒーペロ星を経ってから早12日間以上経っていますぞ。エルビぃ48星のゴージャスエルビぃからも、チェックイン時間をとうに過ぎてもエビカぁニⅢ世殿が到着されないと、惑星間ワープ的通信で心配する連絡が入っていましたぞ。我も、国民も、国王がいったいどうなされたのか、とても心配であったぞ。」
「
えっ? どういうこと?
」
よく分からなかった。確か宇宙船内の時計は6時間しか経過していないはずなのに…
エビカぁニⅢ世、ここに記す→