ペロリンチョ王国の元老で、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の同僚であるサザぇんほターテⅡ世に、我がエビカぁニⅢ世が搭乗して操縦したデアブタンク600ぇすいの飛行軌跡を撮影してもらった。その結果は通信データのvol.48で示した通りである。それに関して、デアブタンク600ぇすいの操縦にも自信が芽生え、デアブタンク600ぇすいで宇宙へ行きたい気持ちになり始めた。サザぇんほターテⅡ世にそのことを伝えると、
「エビカぁニⅢ世殿。それは早急かもしれませぬ。亡きエビカぁニⅡ世殿は、試験的に宇宙航行するまで、何百回と練習していたような記憶がありますぞ。」
と言われた。
しかし、居ても立ってもいられない我がエビカぁニⅢ世の性分としては、「少しなら…宇宙に…デアブタンク600ぇすいで…」と思い始めている。そこでサザぇんほターテⅡ世に内緒で、惑星間ワープ的通信にて、ヒーペロ星と貿易上で取引のある惑星のエルビぃ48星の大ホテルの一つである、ゴージャスエルビぃに明後日付けの急遽チェックインの予約をしてしまった。もちろん、ゴージャスエルビぃの大浴場が目当てではない。デアブタンク600ぇすいでそこまで行くため(の一応の宇宙への試験飛行として)である。
エルビぃ48星は、ヒーペロ星から約8000万km離れている惑星である。我がエビカぁニⅢ世の計算によれば、たぶんデアブタンク600ぇすいでも一日で到着できるはずである。少なくとも星間自動操縦のある最新型の宇宙船で第五号機である、アベンタンク750ぇるぴでは、一日で行ける距離である。エルビぃ48星とヒーペロ星の距離は、銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系で言えば、地球と火星の間くらいの距離となるであろうか。
エルビぃ48星を図に示す。
実に楽しみである。
ただし、行く前には、やはりサザぇんほターテⅡ世に告げないといけないであろう。普段は温厚なサザぇんほターテⅡ世であるが、今回ばかりは怒られるかもしれない。
エビカぁニⅢ世、ここに記す→