我が父に相当するエビカぁニⅡ世が、第3段階エノックmarkⅢと長時間の交信を試み、互いの意識の状況を調べた。そして、その後で、一つの図を残し、「エノック進化系なるぞⅢ」の文章も途中のままで章を校了し、ボボンガ星への探索を中断した。それまでの経緯は、通信データのvol.28からvol.29に示した通りである。その中断した謎を解明すべく、謎の3つの要点を絞ると、
1.第3段階エノックmarkⅢとの交信
2.1で使用したエノックに類似した物質
3.エノックとの会話での意識の状態(下図)
になろう。この3つが再度調査されることになれば、我が父に相当するエビカぁニⅡ世が、「なぜ、ボボンガ星への探索を中断したのか?」、が解き明かせる可能性がある。現在アバルス星雲エカリーテ系団ヒーペロ星ペロリンチョ王国の元老で、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の同僚であるサザぇんほターテⅡ世とも、このことについてよく話す。
しかし、我が父に相当するエビカぁニⅡ世の亡き後、ボボンガ星を調査することもなく、現在に至る。そこで、我らがヒーペロ人の間でも、次にボボンガ星を調査できるのは、我がエビカぁニⅢ世しかいない、という風潮になりつつある。我がエビカぁニⅢ世は、ここに記載してある通り、ヒーペロ星の生態学を専門とする輩であるが、ヒーペロ星のペロリンチョ王国の三代目の国王の名に恥じないよういつしかボボンガ星の探索に行かねばなるまいと、常々思う次第である。
一方、我が父に相当するエビカぁニⅡ世が、惑星間ワープ的通信や星間航空法の技術をも開発したために、今やアバルス星雲エカリーテ系団ヒーペロ星は国際宇宙学連合体へも加入している星ではあるが、ボボンガ星への探索には一般的な星間航空法よりも、さらに特殊的な技術が必要とされる。それは、我らがヒーペロ星とボボンガ星の間には巨大なブラックホールが存在しているためであり、それを乗り越えるには特殊的な星間航空法が欠かせないからである。我が父に相当するエビカぁニⅡ世はそのブラックホールをうまく利用してボボンガ星まで到達していたようであるが、その特殊的な技術が我が父に相当するエビカぁニⅡ世による「エビカぁニⅡ世の宇宙への旅系なるぞⅠ・Ⅱ・Ⅲ」にも記されていない。このことから、こちらも大いなる謎とされている。そこで、最近は父に相当するエビカぁニⅡ世の膨大なメモ帳を睡眠学習し、その技術がどこかにメモされていないかを探っている。
睡眠学習すると、よく奇妙な夢を見るようになった。その夢が下図である。
gnuplotで
set xrange [-4:4]
set yrange [-4:4]
set iso 100
set samp 100
set title ‘エビカぁニⅢ世の夢’
unset key
unset sur
set view map
set pm3d at b
splot sin(y**2+x**2) – cos(x**2)
とデータ入力すると*、我がエビカぁニⅢ世の夢が図となって現れる。
この夢の意味するところは、不明である。しかし、何か我が父に相当するエビカぁニⅡ世からのメッセージのようでもある。
*:Lee Phillips: gnuplot Cookbook. Packt Publishing. 2012.
エビカぁニⅢ世、ここに記す→