通信データ vol.24

通信データのvol.23でエノックはエノック語で会話し、そのエノック語は、「基本的に、エノック自身を表す内容と、番号を表す数字の内容と、ジャンプが高いか低いかのみの内容の会話で成り立っている」ことを、我が父に相当するエビカぁニⅡ世による「エノック進化系なるぞⅠ」から引用した。それが、後期第2段階エノックから第3段階エノックの個体のみに確認された事項である。しかし、第3段階エノックの約20%に相当するエノックには、さらに複雑な会話が成り立っていることが、後に発見され、その様子について「エノック進化系なるぞⅡ」では、このように記されている。

「第3段階エノックのうち、何個体かには、Qi、Pu、Ba以外の発音も聞かれた。当初それが何を意味しているのかは不明であった。また、その発音をし出した個体は、次第に特異的な行動の特徴が見られるようになった。」

fig0023

上の図がその特異的な行動の一例とされている。

「そこで、我々は、エノックの特異的な行動からその発音を分析してみた。すると、何やらエノックが掘る穴と関係していたようである。」

…中略…

「Roooと発声して穴を掘り始め、Hoooと発声してその穴に潜る。穴の掘り方は、下のジャンプに使われている組織を延び縮みさせ、さらに、体を回転させることで行っている。」

我が父に相当するエビカぁニⅡ世は、この穴の掘る際の軌跡を詳しく解析し、数値化に成功している。その様子が下の図になる。

enokburrow

gnuplotで

unset key
set param
set samples 10000
set xrange[-5:5]
set yrange[-5:5]
set tr[0.01:1]
imax=100
tmax=20e0*pi
ht=tmax/real(imax)

set term gif animate optimize delay 6 size 600,600
set output ‘enokburrow.gif’

do for [i=1:imax] {
th(t,i)=t*real(i)*ht
plot 10e0*sin(th(t,i))/th(t,i),10e0*cos(th(t,i))/th(t,i) , \
10e0*sin(th(t,i)-pi)/th(t,i),10e0*cos(th(t,i)-pi)/th(t,i) lt 1 lc 2
}

とデータ入力すると*、エノックの穴の掘る際の軌跡がグラフとなって現れる。

…中略…

「第3段階にある一部のエノックの能力は、ジャンプだけではなかった。穴を掘り、そこを巣穴として生活していることが判明された。その個体数は、おおよそ第3段階エノックの18~22%ほどに見られた。この状態に進化したエノックを、第3段階エノックmarkⅡと称したい。」

*: http://slpr.sakura.ne.jp/qp/gnuplot-animation/を参考

エビカぁニⅢ世、ここに記す→