あたりは真っ暗なままであったが、時間にしてハドゴンG星の朝にあたる時間であった。そろそろテントを片づけて、出発する時間になるのかもしれない。昨晩の奇妙な音と揺れと不安から、あまり寝付きがよくはなかったが、体調自体はまずまずであった。タコンイぃカⅢ世殿にも聞いてみたところ、
「我がタコンイぃカⅢ世も寝付けなかった。なんだか先行きが不安だなぁー。」
「そうそう、そうだよねぇー。」
いろいろと昨日の揺れについてタコンイぃカⅢ世殿と話をしている時に、テント内の通信機が鳴った。
「そろそろ出発しようかと思っているのだけど…、準備はダイジョウブ?」
リヒト・マーガレぁⅢ世殿からだった。いつも自信満々な感じのリヒト・マーガレぁⅢ世であったが、心なしか不安そうな感じであった。やはり昨日の奇妙な音と揺れが気になっているのかもしれない。
「それじゃ、テントを片づけるので、外に待っていてくれないかな…]
テントの外に出ると、少し目が慣れたのか、それとも朝になって少し光が射したのかは分からないが、現在のテント場にいる”ぴラミクの穴”の周りの様子が何となく分かった。すると、昨日にはなかったはずの”ぴラミクの穴”の壁面の奇妙な状況が確認できた。
gnuplotで
set xrange[-10:10]
set yrange[-10:10]
set pm3d
splot cos(x)*sin(y)+cos(x)*sin(y) notitle
とデータ入力し、gifにすると、この図が現れる。
「壁面が…、脈打っている…」
「あっ…」
リヒト・マーガレぁⅢ世殿とタコンイぃカⅢ世殿もその異変にずぐに気付いたようであった。
リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「タコンイぃカⅢ世殿…。ぁシュバオロス菌の信号に何か変化はある?」
タコンイぃカⅢ世殿:「完全に同期している…」
gnuplotで
set xrange [-10:10]
set yrange [-2:4]
plot sin(x) with lines notitle, sin(x)+0.1 with line notitle
とデータ入力し、この図が現れる。
「……..」
ますます、この先の探索が不安になった。リヒト・マーガレぁⅢ世殿も宇宙服ごしであったが、顔が少し青ざめているのが分かった。
エビカぁニⅢ世、ここに記す→