通信データ vol.69

先の通信データのvol.68で、睡眠学習器で反応があった式は、アインシュタイン方程式、または、アインシュタイン重力場方程式であったことをDr.ダレナンに教えて頂いた。

ここで、ふと気になることを発見した。

重力場…の式…ということは、今回の宇宙航行で得られたデータであるデアブタンク600ぇすい内のショッパぇエン様の記憶に基づく宇宙船外の重力場の変化は、この式を応用した形として可視化されたのかもしれない。すなわち、今回の宇宙航行の際のデアブタンク600ぇすい内のショッパぇエン様の記憶の中では、船外の重力場が可視化されるにあたり、アインシュタイン博士による重力場方程式と同等の解析する方法が内在していた可能性が考えられたのである。

「今回の宇宙航行のショッパぇエン様の記憶を、重力場の観点からヒーペロ星の形の起源として辿ると、ヒーペロ星の形の謎もさらに明らかになるかもしれない…。さらに、もしかすると、ヒーペロ星の中心部にあるエキゾチックな物質の存在も明らかにできるかもしれない…。」

そこで、ショッパぇエン様の記憶を再度辿った。すると、下の図がぼんやりと浮かび上がった。

fig0063

gnuplotで

set isosample 64,16
set view 60,30
set parametric
set urange [0:2*pi]
set vrange [0:2*pi]
set zrange [-1:1]
set hidden3d
r1=1.0
r2=0.2
splot (r1+r2*cos(v))*cos(u),(r1+r2*cos(v))*sin(u),r2*sin(v) notitle

とデータ入力し、r1とr2を交互に0.1ずつ増減させると、この図が現れる。

「なるほど…。」

やはりヒーペロ星は一般的な惑星と同じくして、あるいは、ボボンガ星と同じくして(通信データのvol.10も参照)、球体となる可能性もあったようである。このことから、やはりヒーペロ星が穴の大きいドーナツの様な形をした星になった背景には、中心部の何らかの物質(エキゾチックな物質)の影響があったことが推定された。

しかし、その物質を明らかにするには、どうも1回の宇宙航行ではデータが足りないようであった。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→