通信データ vol.118

そうこうするうちに、次第にC案の路線上に入ってきた。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「この辺までくれば、たぶんハドゴンG星の表面の磁場を観測できるわね。到着地点である山の頂上を中心に磁場量観測器で計測してみましょう。」

そう言って、リヒト・マーガレぁⅢ世殿は、宇宙船の磁場量観測器にハドゴンG星の表面の位置座標を入力し、ハドゴンG星の磁場の計測を試みた。下図にその結果を示す。

gnuplotで

set xtics -3,0,3
set ytics -3,0,3
set xrange [-3:3]
set yrange [-3:3]
set log z
set title “磁場”
unset key
splot cos(x)**2*y**2+2, cos(x)**2*sin(y)**4+2, x**4*sin(y)**2+2

とデータ入力すると(*)、この図が得られる。

リヒト・マーガレぁⅢ世:「なるほど、やっぱりね。ほら、これを見てみると、山の頂上に相当するど真ん中の箇所の磁場が乱れていないことがわかるじゃない。その周りだと結構、乱れているけど…。要はど真ん中に着陸すればいいことなのよ。」

エビカぁニⅢ世、タコンイぃカⅢ世:「ふーん。」

半信半疑だったが、ここはリヒト・マーガレぁⅢ世殿の勘に任せるしかしょうがない。耳元で、タコンイぃカⅢ世殿も我がエビカぁニⅢ世に向かって、

ダイジョーブかな?

とつぶやいた。

*: http://www.gnuplot.info/demo/surface1.htmlを参照

エビカぁニⅢ世、ここに記す→