しばらく航行していると、右側に何やらいろんな隕石が見え始めてきた。
「これは、間違いなく小惑星帯の入口だ。さらに左手の遠くには、ハドゴンG星らしき惑星も見えるぞ。」
今回は間違いなく順調に航行している。さらに、通信データのvol.54の時のように、どこかに引き込まれたり吸い込まれたりすることもない。銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系地球と思しき他の惑星は見えないが、景色も宇宙そのもので、通信も途絶えることがない。
「さて、現在地を調べてみるか。」
通信の状態が全く問題ないために、宇宙船のデータ記録器も正常に作動している。前回の飛行の際は特に故障はなかったが、ヒーペロ星に戻るまでの途中のデータが全く記録されていなかったのだ(通信データのvol.58も参照)
赤の星印が現在地を示す。
星間自動操縦付きの最新型の市販宇宙船であるアベンタンク750ぇるぴでは、この線をなぞるだけで勝手に進んでいくが、今回は自らの操縦によるデアブタンク600ぇすいにも関わらず、ほとんど線上を飛行できている。
「これで、我がエビカぁニⅢ世も名ドライバーの仲間入りだなぁ。我が父に相当するエビカぁニⅡ世が考案した「リミっとさいぃーくるくるりん」という理論は完璧だなぁ。そうだ、サザぇんほターテⅡ世殿に連絡しよう。」
ワープ的通信技術を使って、サザぇんほターテⅡ世殿に連絡した。
「サザぇんほターテⅡ世殿。聞こえますか。我がエビカぁニⅢ世によるデアブタンク600ぇすいの宇宙飛行は、トラブルもなく実に順調に飛行しております。もうすぐ小惑星帯の左側を通過する予定であります。ドーゾ。」
「リョウカイしましたぞ、エビカぁニⅢ世。あとゴージャスエルビぃの支配人であるビヒぃ様によりますと、夕食にはホピホぃ(フィッシュカレー)が出るそうです。ドーゾ。」
(
。大好物のホピホぃ(フィッシュカレー)だ。)
エビカぁニⅢ世、ここに記す→