通信データ vol.18

アカルー村の一番最初の住人であるエノック第一号が生まれてから、銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系地球の時間で言えば、約23時間ごとに次々とエノックが生まれた。そして、アカルー村は、エノックの村として次第に成長した。我が父に相当するエビカぁニⅡ世によるヒーペロ宇宙探索隊により、それが確認されている。その様子を図に示す。

fig0014

その成長は実に爆発的であり、指数関数的に増加したことが分かっている。その増加の様子を図に示す。

fig0015

gnuplotで

set title ‘エノックの増加’
plot [0:5] exp(x)

とデータ入力すると、ボボンガ星のエノックの増加度合いがグラフとなって現れる。

vol.17に示したように、このエノックは最初は銀河群天の川銀河オリオンアーム太陽系地球のキノコと同じような菌糸でできているただのキノコ様の生物であった。そのため、エノックが爆発的に増加したとしたとしても、アカルー村が真の村的な状態となるまでには、もう少し時間を要したことが判明している。その通りで、真の村的な状態となるにはエノックの増加だけでは、説明できない。実はエノックがアカルー村を真の村的な状態として成長させるまでには、いくつかの段階が必要であった。我が父に相当するエビカぁニⅡ世は、実際にボボンガ星を探索し、エノックを発見すると同時に、さらに、エノックと交信する技術を開発し、そのエノックから、その真の村的な状態にいたるまでの段階を直接聞き出すことに成功した。したがって、エノックの進化の段階は、ボボンガ星の歴史上で間違いのない情報と認められている。その段階は、

①ただのキノコ様の生物が、相互に連携する。
②連携したキノコ様の生物が、キノコ様の動物になる。
③キノコ様の動物が、村を開拓する。

である。

エビカぁニⅢ世、ここに記す→