エルビぃ48星から、ハドゴンG星までの距離は、ヒーペロ星からエルビぃ48星までの約1/3に相当する。通信データのvol.49やvol.87でも記したように、エルビぃ48星は、ヒーペロ星から約8000万km離れており、エルビぃ48星から、ハドゴンG星までは距離にして約3000万kmほどであることから、約半日でいける予定となる。しかし、ハドゴンG星は星の表面の状態から着陸できる場所が非常に限られていることもあって、実際にハドゴンG星に着陸するまでにさらに半日要する。下図のA案のように、迂回するか、それとも、B案のように、ハドゴンG星の自転周期を待って着陸するかの2種類しか方法がなかったはずである。
赤の星印は現在地を示す。
そこで、リヒト・マーガレぁⅢ世殿に尋ねてみた。
エビカぁニⅢ世:「リヒト・マーガレぁⅢ世殿。たしか、ハドゴンG星の着陸できる場所が限られていたように思うのですが、今回の着陸はA案の方法なのでしょうか? それともB案の方法なのでしょうか?」
リヒト・マーガレぁⅢ世殿:「そうねぇ~。」
少し考え込んでいるようであったが、先の図に矢印を書きたし、
「今回、ぁシュバオロス菌の同期が見られたのは、ハドゴンG星の”ぴラミクの穴”じゃない。この矢印の先に、”ぴラミクの穴”があるのね。そこで、C案を決行しようと思うの。」
エビカぁニⅢ世、タコンイぃカⅢ世:「
げっ…
」
タコンイぃカⅢ世:「リヒト・マーガレぁⅢ世殿。それはあまりにも無謀では…」
リヒト・マーガレぁⅢ世:「私の宇宙船の操縦の腕なら
ダイジョーブ
よ。」
先行きがとても不安になってきた…
エビカぁニⅢ世、ここに記す→