通信データ vol.110

「お集まりの皆さま。大変、長らくお待たせをいたしました。ただいまから、アンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿の主催による特別な学会を、ここゴージャスエルビぃで開催したいと思います。今回、ゴージャスエルビぃで開催の運びとなりまして、ゴージャスエルビぃの支配人である、私ことビヒぃも実に光栄に感じております。ここからは、私ことビヒぃが今回の司会を務めさせていただきます。ドーゾ、よろしくお願いします。」

ついに特別の学会が開催された。タコンイぃカⅢ世殿と我がエビカぁニⅢ世も最前列に並んで座った。

すると、壇上にリヒト・マーガレぁⅢ世殿が現れ、今回の特別の学会の趣旨について説明した。

「今回ははるばる遠くの惑星からもお越しいただいたことに、非常に感謝しております。今回の学会を特別としたには、理由があります。上級学者のリヒト・ぁシュバオロスⅡ世によって名付けられたぁシュバオロス菌の存在については、いまさら述べることもありませんが、このぁシュバオロス菌の同期現象を使って、生命体がいないとされていたハドゴンG星には、実は生命体がいるであろう高い可能性が示唆されたのです。その証拠となる図をご覧ください。」

そう言って、リヒト・マーガレぁⅢ世殿のイゴなニュース誌にも掲載されている図が提示された。

そして、ひと通り図に関する説明が終わると、リヒト・マーガレぁⅢ世殿はこう告げた。

「今回、ぁシュバオロス菌の同期が見られたハドゴンG星の”ぴラミクの穴”の調査に、急遽ですが、しかし、実は前もってから計画していた旅について、明日から行く所存でございます。しかしながら、危険な旅になるかもしれないので、その同行には私ことリヒト・マーガレぁⅢ世を含めて、3人に限定したいと考えております。同行の一人として、まず、ヒーペロ星の通信工学者であるタコンイぃカⅢ世殿を指名したいと思います。ハドゴンG星における通信データの解析者として適任かと存じます。もう一人は、昨日、偶然にここゴージャスエルビぃで宿泊された同じくヒーペロ星の生態学者のエビカぁニⅢ世殿を指名したいと思います。

エビカぁニⅢ世:「

げっ…

寝耳に水だったので、その後、リヒト・マーガレぁⅢ世殿がなんて言っていたのか、よく覚えていない。

…。以上です。」

会場からは拍手が沸き起こった。

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