通信データ vol.103

通信データのvol.102で記したように、偶然のタコンイぃカⅢ世殿との、大浴場での出会いに何か運命的なものを感じずにはいられなかった。

エビカぁニⅢ世:「ところでタコンイぃカⅢ世殿。今回のゴージャスエルビぃでの宿泊は、なんかのビジネスのためなのかなぁ?」

タコンイぃカⅢ世:「ビジネスというよりも、勉強なんだなぁ~、これが。エビカぁニⅢ世殿も知っているだろうけど…、高等技術学校時代の同級生で、才女だったアンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿が、ここエルビぃ48星で特別の学会を開催するらしく、それに参加することになったんだよ。」

(そういえば…、思いだした。ものすごく頭がよく、高等技術学校の先生も一目置いていたアンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿…、かぁ…。あこがれだったなぁ~)

エビカぁニⅢ世:「ところでタコンイぃカⅢ世殿。リヒト・マーガレぁⅢ世殿は、今はどんな地位なのかなぁ?」

タコンイぃカⅢ世:「なんでも、国際宇宙微生物学のトップに位置しているらしい。やっぱりおさまるべくは、おさまるところにおさまったみたいだ。そのため、今回の特別の学会は、特別とされるだけ、すごい発表があると聞いている。」

エビカぁニⅢ世:「やっぱり、しゅげぇーなぁー。」

高等技術学校は基本的に国際的な学者となるべく、勉強する国際宇宙機関であった。我が父に相当するエビカぁニⅡ世が宇宙工学の礎を独学で習得し、国際宇宙学連合体に認められたため、ヒーペロ星の高等技術学校も今や国際宇宙学連合体の勉強機関の一つとして認定されている。通信データのvol.28にもあるように、ペロリンチョ王国の元老であるサザぇんほターテⅡ世もそこの出身である。むろん、我がエビカぁニⅢ世もそこの出身で、我がエビカぁニⅢ世が専門とするところは、ヒーペロ星の生態学であり、とりあえずは学者である(ここも参照)。タコンイぃカⅢ世殿もそこの出身で、今は通信工学者である。リヒト・マーガレぁⅢ世殿もかつて留学先として、はるばるアンプーノ・イゴ星からこの高等技術学校にしばらく滞在していた。しかし、国際宇宙学連合体に認められたきっかけを産み出した我が父に相当するエビカぁニⅡ世の領域にも、アンプーノ・イゴ星のリヒト・マーガレぁⅢ世殿の今の地位の領域にも満たない我がエビカぁニⅢ世は、同じ学者と云えども実に情けなく感じた。でも、でも…、あこがれのラクト・マーガレぁⅢ世殿には、再び会ってみたかった。

エビカぁニⅢ世:「その学会には、我がエビカぁニⅢ世も参加できるのかなぁ?」

タコンイぃカⅢ世:「全然問題ないよ。むしろ高等技術学校の同級生が参加することで、リヒト・マーガレぁⅢ世殿も喜ぶと思うよ。」

(何か特別なことがあるかもしれない…)

大浴場につかりすぎたせいか、少しのぼせて、頭からお湯が噴き出てしまった(図(*))。リヒト・マーガレぁⅢ世殿に会える喜びもあったのかもしれないけど…

*: http://www.nyuto-onsenkyo.com/ganiba.htmlより引用、改図

エビカぁニⅢ世、ここに記す→